こんにちは。どっちなんだい運営者の「どっちなんだ郎」です。
PCゲームの設定画面やエミュレーターのオプションでVulkanとOpenGLのどっちが良いのか迷ってしまうことってありますよね。
私も以前はなんとなくデフォルトのまま遊んでいましたが、実はこの設定ひとつでゲームの快適さが劇的に変わることもあるんです。
特にAndroidスマホでのゲームプレイや低スペックなPCを使っている場合、この二つのAPIの違いを知っておくことは非常に重要になります。
この記事では、それぞれの特徴やメリットについて比較しながら、皆さんの環境ではどちらを選ぶべきなのかを分かりやすく解説していきます。
- VulkanとOpenGLの基本的な仕組みと決定的な違い
- ゲームやスマホにおける実際のパフォーマンスとバッテリーへの影響
- AMDやNVIDIAなど使用しているグラボによる相性の良し悪し
- エミュレーターやPCゲームでどちらの設定を選ぶべきかの最終結論
性能比較!VulkanとOpenGLどっちが良いか検証

まずは、この二つが技術的にどう違うのか、そして実際にゲームを動かした時にどれくらいの差が出るのかを見ていきましょう。
「難しそう」と思うかもしれませんが、要するに「どちらがより効率よくPCやスマホの力を引き出せるか」という勝負なんです。
VulkanとOpenGLの仕組みの違い
正直なところ、私たちユーザーからすれば「画面がきれいに映れば裏側の仕組みなんてどうでもいい」と思ってしまいがちですが、この「裏側の仕組み」こそが快適さを左右しています。
OpenGLは歴史が長く、例えるなら「ベテランの職人さん」のような存在です。
命令すればよしなにやってくれますが、その分、裏側でドライバー(PCとパーツの橋渡し役)があれこれと気を利かせて複雑な処理をしています。
これを専門用語で「オーバーヘッドが大きい」なんて言ったりします。
例えば、「三角形を描いて」と頼むと、今の状態を確認して、メモリを確保して…といった準備を毎回裏で行うため、CPUに余計な負荷がかかってしまうのです。
一方でVulkanは、2016年に登場した「新進気鋭の若手エリート」です。
「No Magic(魔法はない)」という哲学を持っていて、余計な気を利かせない代わりに、命令されたことを超高速で処理します。
開発者が細かく指示を出す必要がありますが、PCへの負担は圧倒的に軽くなる設計なんですね。
Vulkanは「コマンドバッファ」という仕組みを使い、事前にやるべきことをリスト化してGPUにまとめて渡すことができるため、CPUがいちいち待機する必要がありません。
ゲームFPSと動作の軽さを比較

ゲーマーとして一番気になるのは、やっぱりフレームレート(FPS)ですよね。
結論から言うと、多くの場面でVulkanの方がFPSが出やすく、動作が軽くなる傾向にあります。
特に違いが出るのが「スタッター(一瞬のカクつき)」です。
OpenGLだと、新しいエフェクトが出た瞬間などに一瞬画面が止まることがあったりしますが、Vulkanはそのあたりの処理が非常にスムーズです。
これは、Vulkanがシェーダー(映像処理プログラム)を事前に準備しておくことができるため、プレイ中に急な読み込みが発生しにくいからです。
平均FPSが同じくらいでも、「最低FPS(1% Low)」がVulkanの方が高くなることが多く、結果として「ヌルヌル動く」と感じることが多いですね。
特に、敵がたくさん出てくるシーンや、爆発エフェクトが重なるような重い場面で、その粘り強さが発揮されます。
AMDとNVIDIAでの性能差
ここが結構重要なポイントなんですが、使っているグラフィックボード(GPU)のメーカーによって、恩恵の受けやすさが変わります。
| メーカー | OpenGLの印象 | Vulkanの印象 |
|---|---|---|
| AMD (Radeon) | ちょっと苦手かも…(CPU負荷が高くなりがち) | 相性抜群!救世主!(本来の性能をフル発揮) |
| NVIDIA (GeForce) | すごく最適化されてる(安定している) | こちらも優秀(低スペックCPU使用時に効果大) |
AMDのRadeonを使っているユーザーにとっては、Vulkanはまさに救世主です。
AMDのWindows版OpenGLドライバーは歴史的にCPUへの負荷が高くなりやすいと言われてきましたが、Vulkanに変えるだけでFPSが20%〜50%も上がったなんて話も珍しくありません。
これはドライバーのボトルネックをVulkanが回避してくれるからです。
NVIDIAユーザーの場合は、OpenGLドライバーが非常に優秀なので、そこまで劇的な差は感じないかもしれません。
しかし、CPUの性能が低めのPCを使っている場合や、オープンワールド系のCPU負荷が高いゲームでは、Vulkanを選択することでフレームレートの落ち込みを防ぐメリットが確実にあります。
Androidスマホの電池持ちと発熱

スマホゲーマーにとっても、この選択は死活問題です。スマホはPCと違ってバッテリーと熱の制約が厳しいですよね。
VulkanはCPUへの負荷が少ない分、消費電力を大幅に抑えられるという研究結果が出ています。
Androidの開発者向けドキュメントでも、電力効率を最適化するためにVulkan APIの使用が推奨されています(出典:Android Developers『Optimize power efficiency』)。
電力を食わないということは、発熱も減るということです。スマホで重いゲームをしていて「熱くなってカクカクしてきた(サーマルスロットリング)」という経験はありませんか?
これは端末を守るために強制的に性能を落としている状態です。
Vulkan対応のゲームなら、CPU負荷を効率よく分散させることで発熱を抑え、その発生を遅らせて長く快適に遊べる可能性が高いんです。
特に「原神」などの重いゲームでは、設定で選べるならVulkan(または標準でVulkanが使われている場合が多い)の方が有利です。
エミュレーター推奨設定の選び方
レトロゲームなどをPCで楽しむエミュレーター(RPCS3やYuzu、Ryujinxなど)の世界では、もはや「とりあえずVulkanにしておけ」というのが定説になりつつあります。
エミュレーターは、ゲーム機の複雑な動作をPC上で翻訳しながら動かすので、ものすごくCPUパワーを使います。
ここでOpenGLを使うと、シェーダー(映像処理のプログラム)のコンパイルがメインスレッドを占有してしまい、新しいエフェクトが表示されるたびに「カクっ」と止まる現象が頻発するんです。
なぜVulkanが良いのか?
Vulkanには「非同期シェーダーコンパイル」という、ゲームを止めずに裏で処理を進める得意技があります。
また、「パイプラインキャッシュ」の効率も良いため、一度プレイしたエリアは次から爆速で読み込まれます。これを使うだけで、カクつきストレスが激減します。
結論!VulkanとOpenGLどっちが良いか状況別判断

ここまで技術的な話をしてきましたが、「じゃあ結局、自分の環境ではどっちを選べばいいの?」という疑問にお答えします。状況別に見ていきましょう。
低スペックPCでの動作安定性
もしあなたのPCが、「CPUがちょっと古い」「Core i3やi5の古い世代を使っている」という場合、迷わずVulkanを試すべきです。
グラボの性能が足りていても、CPUが足を引っ張ってFPSが出ないことを「CPUボトルネック」と言いますが、Vulkanはこのボトルネックを解消するのが大得意です。
描画命令(ドローコール)を出す際のコストが低いため、非力なCPUでもGPUに十分な仕事を与えることができます。
逆に、10年以上前のかなり古いノートPCなどでVulkanに対応していないGPUの場合は、仕方なくOpenGL(またはDirectX)を使うことになりますね。
また、極端に古いゲームの場合はOpenGLの方が安定して動くこともあります。
画質への影響とメモリ使用量

「Vulkanにすると画質が落ちるの?」と心配する声も聞きますが、基本的には画質そのものに大きな違いはありません。
APIが変わっても、描画される3Dモデルやテクスチャのデータ自体は同じだからです。
ただし、Vulkanはスムーズな動作を実現するために、VRAM(ビデオメモリ)を多めに確保する傾向があります。
VRAMが少ない(4GB以下など)グラボを使っている場合は、メモリ不足で逆に不安定になる可能性もゼロではありません。
もしVulkanにしてクラッシュしたりテクスチャが貼られないバグが出たりする場合は、VRAM容量が足りていない可能性があります。
RDR2等の対応ゲーム事例
具体的なゲームで言うと、『Red Dead Redemption 2 (RDR2)』や『No Man’s Sky』などが良い例です。
| ゲームタイトル | 推奨APIとその理由 |
|---|---|
| Red Dead Redemption 2 | Vulkan推奨。DirectX 12と比較して平均FPSが高く、フレームタイム(カクつきのなさ)が安定する傾向にあります。 |
| No Man’s Sky | Vulkan一択。アップデートでエンジンが刷新され、特にAMD GPU環境でのパフォーマンスが劇的に向上しました。 |
| Rainbow Six Siege | DX12へ移行。以前はVulkanが選べましたが、最新版では削除されました。ゲームごとの対応状況は変化します。 |
RDR2では、多くの検証でVulkanの方が安定性が高いことが示されています。
一方、『Valheim』のようにUnityエンジン製のゲームでは、VulkanモードにするとFPSは上がるものの、環境によっては画面がチラつくなどのバグが出ることもあります。
このあたりは「基本はVulkan、ダメなら戻す」というスタンスでいるのが良いでしょう。
将来性と開発難易度の比較

少しだけ開発者視点、あるいは「これからプログラミングを学びたい」という人向けの話もしておきます。
将来性で言えば、間違いなくVulkan(およびDirectX 12)が主流になります。Khronos GroupもOpenGLの開発は事実上メンテナンスモードにしており、新しい機能はVulkanに追加されています。
ただ、Vulkanはコードを書くのがめちゃくちゃ難しいです。「三角形を一つ出すだけで1000行近くのコードが必要」なんて言われることもあり、初心者にはハードルが高いのが現実です。
「手っ取り早くグラフィックスの基礎を学びたい」ならOpenGL、「将来ゲームエンジンの開発に関わりたい」「最新技術を極めたい」ならVulkan、という選び方が良いかなと思います。
最近では「Godot Engine」のように、Vulkanを標準採用している使いやすいゲームエンジンも増えていますね。
まとめ:VulkanとOpenGLどっちが良いか
最後に、この記事の結論をまとめます。
「Vulkan Opengl どっちが良い」と迷ったら、基本的には以下の基準で選んでみてください。
- AMD (Radeon) ユーザー:絶対にVulkan推奨!劇的に軽くなる可能性大。
- Androidスマホ:電池持ちと発熱対策でVulkan推奨。長く遊ぶならこれ。
- エミュレーター:カクつき(スタッター)防止のためにVulkan一択。
- NVIDIAユーザー & 低スペックCPU:Vulkanの方が最低FPSを底上げしてくれます。
- プログラミング学習者:まずはOpenGLで挫折せずに描画の楽しさを学ぶのが吉。
基本的には、「選べるならVulkanを選んでおけば、パフォーマンス面で損をすることは少ない」と言ってしまって良い時代になりました。
皆さんもぜひ設定を見直して、快適なゲームライフを送ってくださいね!
